蔵造りの店舗付き住宅が伊集院中学校近くに完成、4月15日(土)、16日(日)の9時〜18時(16日は〜17時30分)に見学会がありました。
 今回は、木としっくいを使い、戸袋を造り付けた外観が特徴的な「蔵」がテーマ。施主が10年間自分のために造ってきた焼酎を一般に販売する店舗を兼ねています。
 施主は、ただただ焼酎造りにいちずな人。販売など思いもよらかなったところに、「ぜひとも焼酎を世に出してほしい」と周囲の熱が高まりました。そこで、「販売所を建てたい」と、民家再生見学で何度か訪れたことのある鹿児島タニザキに相談がきました。施主の実直な人柄と、丹精込めて造られた焼酎の奥深さにほれ込み、かつてこの地にあった古刹「長寿庵」の名を冠した焼酎のイメージにふさわしい空間をと全国各地の町屋を見て回り、たどり着いたのが、「昭和30年以前の懐かしい家」を「蔵造り」というスタイルで表現することでした。しっくい塗り、囲炉裏のある板張り、事務所の木のカウンター。障子越しの光も手伝って、「蔵」の内部には和らいだ空気が漂っています。空間をはじめ、全体の統一感を出すために、今回は販売用の焼酎ボトルから、陶器製の照明、看板に至るまで、総合的にプロデュース。
 「蔵」の持つ素朴で懐かしく、それでいて「頑とした」イメージは、そのまま施主の個性に重なるところがあり、それが人を引き付ける魅力となっています。
▲蔵の玄関をくぐると、カウンターのある空間が。ここは「長寿庵」販売所として利用されます。カウンター奥は板張りの間(吹き抜け)があります。 ▲昼間は外から内へ、夜は内から外へやわらかい光がいききする蔵。長らく沈黙していた個人蔵が、650年の古刹「長寿庵」の名を冠した焼酎を伴って、しっくい塗りの空間に誕生しました。
初日はあいにくの雨でしたが、それでも2日間で200名以上の方に来場して頂き、無事に終了することができました。
しっくいの壁や、空間の造り方など実際に間近で見なければわからない(感じられない)部分を多くの方に見て頂けました事、嬉しく思います。
来場して頂いた方々のご意見・ご感想を参考に次の仕事へと活かして行きたいと思います。
どうも有難うございました。

右の写真は、
今回の蔵で陶器を依頼した“帝秀窯”の作品です。


株式会社長寿庵のサイトはこちら
次回展示会予告 : 築 約130年の民家再生(18年内予定)

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