| 2007.01.29 |
風を考える。 |
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窓を開放し涼しい風を家の中に招き入れる・・・風を取り入れることが、家の中のカビ・ダニの発生を抑え、それらを原因のひとつとするアレルギー(アトピー)の症状も抑えることが出来ます。 また、風はエアコンに頼らないロハスな生活を送るためには欠かせない要素です。たとえば、秒速1Mの風により人は体感温度で約4℃気温がさがったように感じます。その風がうまく通り抜ける家では、必ずしもクーラーに頼ることなく暮らせます。ただ、風をうまく利用するには、その地域に吹く風を理解しなくてはなりません。地域別に主に吹く風を卓越風と言いますが、卓越風を知ることと、その卓越風を利用することがロハスな家をつくるためには大事なポイントのひとつです。 たとえば、鹿児島市の卓越風は北西です。ほぼ1年を通じ北西向きの風が吹く傾向にあります。特に日没後から翌朝にかけて顕著に現れる風ですが、鹿児島近郊に家を建てるときはこの風を利用すべきです。夏でも、日没後から翌朝にかけてこの風が吹くので、北西の風が入り、抜けていく間取り(窓採り)であればクーラーに頼らないで涼しく過ごす、 ロハスな生活を送ることが出来ますね。(実際、知人のN氏はこの北西の卓越風を利用した間取りの家を建て、約10年クーラーに頼らない生活を実践しています。地球温暖化・ヒートアイランド現象の問題に一役かっていますね。) ところで、皆さんは季節風という言葉とともに、冬は北風が吹き、夏は南風が吹きますよと学校で学びませんでしたか?実はそんな季節風が吹くのは広い日本の中で関東地方だけです。夏は桜島の灰が降ることが多いような気がするから東風かな?とか、冬の北風・夏の南風といった季節風の間違ったイメージを捨て、その地域に吹く風の特性を知り、卓越風をうまく利用しましょう。 鹿児島タニザキでは、YKKAP社から鹿児島県下各地の過去15年の1時間ごとのアメダスの解析データの提供を受けました。鹿児島のどの地域に家を建てる場合も季節ごと、時間帯ごとの卓越風の向きから、どこに開口(窓)を設ければよいか、また、間取りはどの向きに、何の部屋を持ってくればよいかを適切に考え設計します。実は、古民家はおよそそのように建てられています。たとえば、世界遺産の合掌造りで有名な白川郷も、谷あいの風の向きに沿って同じ方向に建っています。鹿児島の古民家も建て方に工夫がありました。古民家再生の事業を通じ鹿児島タニザキが得た先人の知恵のひとつが風の利用です。 今回は、エアコンに頼らないロハスな生活を送れる家造りをするにあたっての知恵である風についてふれてみました。次回はまた違う視点のお話を考えております。
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